◆武家◆鬼平の話でよく絡めてくるのが松平政治と、田沼政治です。 その他平蔵の同僚や元火盗など色々な形で中間管理職の方々が登場。 平蔵と親しい人もそうでない人も役人の中にひとくくりにしたページです。 |
■ 松平定信
まつだいらさだのぶ
●老中
●別称:白河さま
●1巻「血頭の丹兵衛」「蛇の眼」
3巻(むかしの男)
4巻(夜鷹殺し)/
8-133「鬼平・番外編スペシャル」/市村羽左衛門
御三卿田安宗武の七男。将軍家治の養子になる機会があったが、 一橋、田沼らの画作で白川藩松平家に養子に出された。
田沼意次が 失脚して後、天明7年老中に。寛政の改革。平蔵の上司で、平蔵 の腕を買って火盗につけた人物。他の反対を押し切り、
平蔵の提示した石川島人足寄場設置する。寛政5年36歳で辞職。
(実在人物)1758〜1829
(実在人物)
(実在人物)御先手組弓組頭、元火盗長官。
●5巻(鈍牛)
北町奉行。多にもれず火盗改めとは仲の悪い奉行。 機動性のきく火盗改めが町奉行にとってはおもしろくない。
北町奉行
●7巻(寒月六間堀)
千五百石の旗本・土方勘解由の用人。金貸しの山下藤四郎と談合していた。
■ 山本伊予守
やまもといよのかみ
●8巻(流星)
「流星」事件で、兇盗の暗躍が活発になり、京極備前からの指示で、動員される。
火盗改めの家族の警備にあたるが、部下が殺害される。
■ 細井光重
ほそかわみつしげ
●8巻(本門寺暮雪)
15巻雲竜剣(赤い空)
芝・二本榎に屋敷を構える600石の旗本で、平蔵の父・宣雄と親しく、宣雄と光重亡き今も家同士の交誼は絶えない。
銕三郎時代の平蔵も大分世話になっていたらしい。今は亡。
■ 細井彦右衛門
ほそいひこえもん
8巻(流星)
●9巻「本門寺暮雪」
芝・二本榎に屋敷を構える600石の旗本当主。長谷川家とは父親通しが入魂。家族ぐるみの付き合いで、
今は亡き父に変わり当主となる。双方の父親が死んだ今でも親交は絶えない。彦右衛門は若いが労咳という重病にかかっていて、
平蔵は幕府表御番医師の井上立泉処方の薬を持って三月に一度は見舞いを欠かさない。
平蔵の努力が報われたのか、最近では顔色もよくなってきている。体調の良い時には笛を吹く。
妻に八重と4歳の幸太郎をもつ。
■ 八重 やえ
9巻(本門寺暮雪)
■住居:芝・二本榎
旗本・細井家の妻。当主・彦右衛門は労咳ながら、八重は看病を惜しまない。
子供には4歳になる幸太郎がいる。彦右衛門が父親の代から親しくしている長谷川家の平蔵が見舞いに来る際に大歓迎して迎える。
■ 幸太郎 こうたろう
9巻(本門寺暮雪)
■住居:芝・二本榎
■年齢:4歳
旗本・細井家の長男。当主・彦右衛門は労咳持ちで役目につける状態ではない。まだ幼い幸太郎は、細井家とは親交厚い、平蔵の来訪を楽しみにしている。それも、見舞いに来るたびに幸太郎に玩具をもってくるからだ。
■ 夢斎
むさい
16巻「白根の万左衛門」
■住居:麹町二丁目
■年齢:80歳
二千石の旗本。80歳で余命いくばくもない。 現当主の息子は平蔵と同年配で、平蔵の父の 代からの家同士の交流は絶えない。御傍衆・ 勘定奉行を歴任した重役。平蔵の父・信雄が
京都奉行になるよう幕府へ働いてくれた。
■ 小出内蔵助
おかじましろべえ
16巻「白根の万左衛門」
■住居:麹町二丁目
二千石の旗本。父は80歳で余命いくばくもない。 現当主の内蔵助は平蔵と同年配で、平蔵の父の代から の家同士の交流は絶えない。
■ 酒巻弥右衛門
さかまきやうえもん
16巻「見張りの糸」
北町奉行の与力。平蔵と親交深い、京都奉行の浦部与力の遠縁。
■ 池田邦之助
いけだくにのすけ
16巻「霜夜」
平蔵の同門・池田又四郎の兄。ニ百石の旗本。又四郎が道を誤り出奔した後必死に探す。
■ 浦部彦太郎
うらべひこたろう
●京都町奉行所与力
●住居:大阪
●年齢:40歳
●3巻「艶婦の毒」「兇剣」
16巻「見張りの糸」
24巻長編誘拐「相川虎次郎」/
1-012「兇剣スペシャル」
5-097「艶婦の毒」/井川比佐志、柴田p彦●
平蔵の父信雄の部下だった浦部源六郎与力の子。今は亡き父の跡 を継いでおり、平蔵との親交も父の代から耐えず、文通をかわしている 。
京の虫栗事件で平蔵に久々の再会。平蔵を観光案内すると言ってき かず、平蔵も浦部氏とゆっくり京をまわる。途中賊に襲われ、馬で平
蔵に逃がして貰い、役人を呼ぶ。この時平蔵が生きて帰ってきたのを 、涙して迎える。真面目で情に熱い人物なのである。この平蔵の京の
旅でどこを気に入ったのか忠吾をいたく気に入り、娘お妙を忠吾の元 に嫁がせたいといいでる。その妙は婚約を前に病死してしまい、
忠吾は娘の妙を忘れずに供養を続け、浦部との交流も途絶えてなかったが、忠吾が結婚することになり、久々の再開をする。
その時涙を流し祝福する。平蔵が思いもよらなかった程、二人の心の絆は深くなっていた。若くして父親を無くした忠吾にとっては本当の父親のような存在なのだ。
■ 浦部源六郎
うらべげんろくろう
3巻(艶婦の毒)/5-097「艶婦の毒」/塚本信夫
●京都町奉行所与力
■現状:亡
平蔵の父信雄が京都町奉行に任ぜられた際の 部下・与力で、平蔵も色々世話になった。昔平 蔵が盗賊の女に夢中になってしまった事を、隠 し通し、墓までこの話を他言せずに持っていた仁
である。今平蔵が交友のある、浦部彦太郎の父。
■ 和田貢
わだみつぐ
3巻(艶婦の毒)
■京都町奉行所同心
■現状:亡
平蔵の父信雄が勤めていた時の京都奉行所の同心。 浦部与力と共に虫栗一味の盗人宿を張る。
平蔵はそれとは 知らずに女賊と付き合っていたことを、父以外に知って いた人物。
浦部与力同様に死ぬまで自分の胸一つにしまっていた。
■ 織田修理 おだしゅり
11巻「泣き味噌屋」
牛込矢来下に組屋敷を持つ、御先手組長官。平蔵とは親交厚く、川村さと殺害事件で組の者を動員して協力する。
■ 横山小平次 よこやまこへいじ
11巻(密告)/2-041「密告」/沖田浩之
●百石取り御家人
●病死
百石取り、無役の御家人・横山小左右衛門の息子で、亡父の跡を継ぎ母・妹・弟と奉公人6人で小さいながら屋敷を構えている。顔のいい色男で、女や博打と放蕩ぶりは平蔵に劣らず、若き頃の平蔵と並ぶ無頼の中での親分だったそう。腕の方は弱いが金離れの良さに所のごろつきを連れていつも遊び歩いていた。そこそこ平蔵とも交友があったが、生娘のお百を身ごもらせ、子供を殺そうと腹を蹴るなどの暴行を加える。お百を可愛がっていた平蔵により腕をへし折られ23両払うが、翌年労咳を煩い病死。後にお百が生んだ横山小平次の息子は伏屋の紋蔵という兇盗になり、平蔵により刑場に送られる。
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11巻(密告)
●百石取り御家人
●亡
百石取り、無役の御家人。平蔵の知人横山小平次の亡父。
■ 田沼意次
たぬまおきつぐ
1巻「血頭の丹兵衛」「蛇の眼」
●(実在人物)元老中
■現状:亡
前老中首座。賄賂政治で有名。この次の松平政権の時が平蔵の時代。
■ 渡辺寅之助
わたなべとらのすけ
1巻「座頭の猿」
●町奉行所役人
『座頭と猿』で盗賊・徳太郎殺害事件でおそのを取り調べる
15巻「五月闇」
刺された伊三次を手厚く扱い、名医を呼んだりと心熱 い看病をする。ここで伊三次は息を引きとる。
■ 渋谷清太夫
しぶたにせいだゆう
15巻(五月闇)
●石川家江戸留守居役
刺された伊三次を手厚く扱った石川屋敷の留守居役。平蔵は伊 三次に対した行き届いた扱いに熱く礼を述べる
■ 坂口房之助
さかぐちふさのすけ
14巻「浮世の顔」
■現状:捕縛
志摩(三重県)鳥羽三万石・稲垣信濃守の家臣。同僚佐々木金右衛門と口論になり殺害。出奔する。佐々木の息子典十郎は仇討ちの途中、娘を犯そうとして通りすがりの盗賊に殺されるが、こいつも町女房に暴行を働こうとし、平蔵に現行犯で逮捕される。不思議なめぐり合わせです。
■ 佐々木金右衛門
ささききんえもん
14巻「浮世の顔」
■住居:志摩(三重)
■現状:殺害
志摩(三重県)鳥羽三万石・稲垣信濃守の家臣。同藩の坂口房之助に口論の上斬り合いとなり斬殺される。その息子も仇討ちのため平蔵と知り合いの上司・小野田の援護を受けるが、殺害される。短気者で酒が入ると喧嘩早くなるのも命を縮めた理由。
■ 平山亀蔵
ひらやまかめぞう
3巻(艶婦の毒)
●大阪町奉行所同心
■現状:亡
平蔵が若き頃、20年前、男鬼の駒右衛門という虫栗一味の盗賊を捕え、虫栗一味を追う。
■ 三浦伊勢守
みうらいせのかみ
3巻「艶婦の毒」(兇剣)
●京都西町奉行
現京都奉行。浦部彦太郎の上司である。平蔵が虫栗一味を退治し、
京に来ているのを知って、是非案内をと、浦部をよこした。平蔵をいたく気に入っている人である。
■ 松岡作惣治
まつおかさくそうじ
3巻「兇剣」
●辻村陣屋の代官
刺客に襲われ、馬をかって来た三浦与力と共に役人を率い平蔵の元に駆けつけた。
■ 稲垣鶴太郎
いながきつるたろう
3巻「艶婦の毒」(兇剣)
■現状:殺害
大坂町奉行の同心。高津の玄丹一味の動きを探っていたが、高津一味に悟られ、殺されてしまう。
■ 村松富士之助
むらまつふじのすけ
3巻 「駿州・宇津ヶ谷峠」
■現状:捕縛
藤枝の宿役人。盗賊久蔵の女房お茂殺害を平蔵から聞き、探索に走る。
■ 川田長兵衛貞俊
かわだちょうべえさだとし
4巻「夜鷹殺し」
■年齢:51歳
■腕前:一刀流
■現状:斬捨て
二百石の旗本。現職御書物奉行を務める誠実な人柄。骨格のすぐれた体躯に、角張った顔には真面目そのものの苦味がただよう。彼の人柄を表すかのように供の中間や若党たちも行儀正しく主人のしつけが厳しくても耐え残った者たちらしい。そして夜鷹殺しの犯人。彼が夜鷹を連続的に殺害しだしてから3ヶ月後ついに平蔵に斬られる。真面目で誠実な彼は息子が娼婦にはまり父が叱りつけ監禁された息子宗太郎は娼婦おせんと供に心中をした。そのやり場のない恨みと悲しみで夜鷹殺しを始めた彼はいつしか人殺しにはまってしまった。彼の死体はそのまま道端に倒れたまま、平蔵は去る。
■ 小倉平左衛門
おぐらへいざえもん
5巻(おしゃべり源八)
駒府の本陣。寛政2年に天神一味追求の際、本陣を使う。ここに「おしゃべり源八」では竹内同心が泊る。皆の連絡や捕縛の際に集まったりと、所の本陣はその場での火盗の拠点となる事が多い。
■ 田中兵庫
たなかひょうご
5巻(おしゃべり源八)
志摩(三重県)鳥羽三万石・稲垣信濃守の家臣。同僚佐々木金右衛門と口論になり殺害。出奔する。佐々木の息子典十郎は仇討ちの途中、娘を犯そうとして通りすがりの盗賊に殺されるが、こいつも町女房に暴行を働こうとし、平蔵に現行犯で逮捕される。不思議なめぐり合わせです。
■ 美濃部伊織
みのべおり
5巻(おしゃべり源八)
●先手組長官
先手組長官。平蔵と同じ役。同心久保田源八の後妻となったおきのは、美濃部組の同心・小島十右衛門の娘。それのみの紹介として登場。
■ 最上監物
もがみけんもつ
5巻(兇賊)
●大身旗本
■住居:本所・石原
二千石の大身旗本。家紋は藤桐。平蔵の面識はないけど〔寄合衆〕という重役についていて名前は有名。「兇賊」で兇盗網切一味が平蔵をおびき寄せるためにこの最上の名を使っている。
■ 津田日向守信之
つだひゅうがのかみのぶゆき
5巻(鈍牛)
■住居:本所・石原
6千石の幕臣。将軍のそば近くに仕える御側衆の一人。 「鈍牛」で亀吉の奉公先柏屋の親類として登場。亀吉が
放火犯として捕らえられたとき、 〔柏屋留右衛門〕が処罰されぬよう運動している。
そのために〔柏屋〕一家は処罰されず、謹慎・監視つき のまま待機してことなきを得る。後に亀吉の逮捕は誤りとう
ことが分かる。 *当時放火犯のような重罪人は、
その家族や、勤め先の主人も処刑される。
■ 石出帯刀
いしでたてわき
5巻(鈍牛)
●牢屋奉行
牢屋奉行。江戸最大の伝馬町・牢屋敷の奉行。広さ三千坪もあるらしく、役宅もある。
■ 横田大学義郷
よこただいがくよしさと
●6巻「礼金二百両」
二千石の大身旗本。与力・佐嶋忠介の叔父・谷善左衛門が仕えている。「礼金二百両」で、
父親の不貞で出来た子・又太郎が横田家・家来の山本伊助をそそのかして、
嫡子・千代太郎を誘拐される。山本伊助は先代の当主が手をつけたもよの実兄。山本伊助はその際追い出した正妻(大学の母)芳乃が許せなかった。
事件は別として中々できた人柄で、父のように不貞を働くこともなく、勤勉で真面目な人物。この事件の際も平蔵に丁寧な態度で接し、
動揺する谷善左衛門に「一端、長谷川平蔵にまかせたからには、狼狽いたすな」と落ち着いたもので、佐嶋与力も感心している。
平蔵も他の旗本たちと違いどこまでも謙虚な大学に免じ、この事は目こぼしに。お礼に平蔵に二百両を渡す。
平蔵もこの人だからこそ遠慮せずに金をもらうことにしたのだろう。
■ 千代太郎
ちよたろう
6巻「礼金二百両」
■年齢:12歳
二千石の大身旗本の倅。横田大学義郷の嫡男で、腹違いの妾腹の兄又太郎の企みにより誘拐されるが、無事救出。父親・横田大学仕えるは佐嶋与力の伯父・谷善左衛門。
■ 松下兵庫
まつしたひょうご
6巻(礼金二百両)
元大身旗本。今は横田家の家来で誘拐事件を起こした山本伊助が元いた所。不行跡で幕府の怒りをかいお家取り潰しに。
■ 小高只七
こだかただしち
6巻(猫じゃらしの女)
●旗本
百五十石の旗本で無役。平蔵の下にあたるが、平蔵とは親交があり、何かと協力を仰ぐ。下谷・浅草方面における火盗の連絡所となっている。繋ぎにも走ってくれるし、このため、僅かな手当てを出している。
■ 安藤長門守
あんどうながとのかみ
6巻(のっそり医者)
●旗本
陸奥・巌城平五万石の城主。家来西村が辻きりに合う。
■ 西村弥兵衛
にしむらやへえ
6巻(のっそり医者)
安藤長門守の家来。三十五石五人扶持の藩士。32歳。辻斬りに合って死亡。
■ 土田伊平
つちだいへい
6巻(のっそり医者)
■現状:亡
下総・古河五万石の城主・本田忠敞の御膳番をつとめる、三十石の御家人。当時下役の早川民之助こと萩原宗順を叱咤した際に斬られてしまう。息子の万蔵が仇射ちに出る。
■ 今井宗兵衛
いまいそうべえ
6巻「のっそり医者」
早川民之助こと荻原宗順が斬ってしまった土田伊平の友人。敵射ちに出た、息子に20年ぶりに再会し、たまたま見つけていた早川の居場所を教える。
■ 松井文左衛門
まついぶんざえもん
6巻(のっそり医者)
■年齢:12歳
父、土田伊平の敵射ちに出る、万蔵についていった、叔父。
■ 山田五左衛門
やまだござえもん
7巻(泥鰌の和助始末)
●下目黒・年寄
■住居:下目黒村
下目黒村の年寄。平蔵が張り込み中、馬を預ける。探索に協力し、伊三次も泊まっている。
■ 西尾内記
にしおないき
7巻(寒月六間堀)
■年齢:12歳
井口瀬兵衛老人が息子の敵討ちに貼り込んでいた屋敷。2千石の旗本。ここに相手の山下藤四郎が出入りしていたため。
■ 土方勘解由
ひじかたかげゆ
7巻(寒月六間堀)
千五百石の旗本。平蔵が助けた敵討ちの老人・井口瀬兵衛が狙う、山下藤四郎から金を借りていたらしい。
■ 中村左京
なかむらさきょう
8巻(流星)
旗本。部下の木下が火盗の三浦助右衛門の息・又二郎の死体を発見。
■ 木下
きのした
8巻(流星)
旗本・中村左近の家来。火盗与力・三浦助右衛門の息・又二郎の死体を発見。
■ 木下与平治
きのしたよへじ
8巻(流星)/1-026「流星」/出水憲司
■年齢:25歳 ■腕前:念流 ■現状:慙死
山本伊予守組下の同心。流星事件で、平蔵を恨み殺陣を繰り返す生駒の仙右衛門の手の者により殺害される。火盗の周りで次々に殺害が起こり、山本伊予守が協力して平蔵組下の同心たちが住む四谷組屋敷を警備していた。
■ 井坂文右衛門
いさかぶんえもん
8巻(流星)
●現状:慙死
川越藩の町奉行。捕方30余名の人員をさき、鹿山・生駒一味の捕縛を助ける。
川越・町奉行
9巻(雨引の文五郎)
下谷に住む御家人。待機場所として平蔵たちに協力する。
■ 秋元左近鑑種 あきもとさこんあきたね
11巻「泣き味噌屋」/7-117「泣き味噌屋」/亀石征一郎
●大身旗本
●切腹
大身旗本で寄合に列し、目付け、奉行のような重要な役目にも付く身でありながら、無頼の輩と従徒を組み、旗本の子弟などを連れては好き勝手を働き、同心・川内弥助の妻・さとを暴行して、手下の浪人・和田木曾太郎と柴崎忠助に絞殺させる。自分たちを〔風流党〕などと称して、今までの殺傷などの罪数知れず、平蔵により浪人たちは成敗され、秋元他の旗本の子弟なども親類の賄賂も聞かぬ平蔵の働きにより、切腹となる。
■ 秋元鑑之 あきもとあきゆき
11巻「泣き味噌屋」/7-117/
●大身旗本
●現状:亡
大身旗本で寄合に列し、大番頭の頭を勤める。鑑之亡き後息子が跡を継ぐが、無頼を尽くし、人道にも劣る好意を遂行。火盗改メ同心・川村弥助の妻を殺害した事から切腹となる。
■ 土屋左京教明 つちやさこんのりあき
11巻(毒)
●大身旗本・御側衆
●病死(自殺)
大身旗本で御側衆という重役についている。評判も良く将来有望。だが、家来・大内万右衛門と、妻を祈祷してから交親のあった陰陽師・山口天竜の毒薬調達のやり取りが平蔵にあばかれ、幕府預かりに。しばらくして病没(実は自殺?)し、土屋家は取り潰しとなる。
■ 柴田忠左衛門
しばたちゅうざえもん
11巻(毒)
●土屋家家老
大身旗本で御側衆という重役についている土屋家の家老。陰陽寺・山口天竜を使っての毒薬調達を、平蔵にあばかれた、土屋家ではこの家老・柴田忠左衛門を平蔵宅に訪問させる。菓子の下に300両をしいて平蔵に合うが、平蔵は一笑して押し返し、事は露見して幕府の預かりとなる。土屋家は当主の死亡で断絶。柴田のその後は不明
■ 大内万右衛門 おおうちまんえもん
11巻「毒」/7-120「毒」/津村鷹志
●土屋家家来
大身旗本で将軍の側近を勤める御側衆の一人、土屋左近教明の家来。公儀のある陰陽師・山口天竜に毒薬の調達を金・百両で頼む。おそらくこの指図は土屋左近の差し金か?この一連のやりとりを平蔵にあばかれ、幕府預かりとなる。その後どうなったか不明だが、土屋家は当主の死で取り潰しとなる。
■ 山口弘到
やまぐちひろむね
15巻雲竜剣(剣客医者)
■常陸・牛久(茨城県)
のせるほどの者でもないのですが、常陸の牛久で一万十七石の領土を持つ殿さま。一万石なら小さい大名ですが、平蔵よりは大分いい身分です。
■ 山本主馬
やまもとしゅめ
15巻雲竜剣(闇)
平蔵たち火盗が何者かに狙われ、大変な時強力。屋敷を貸すなど。
■ 倉橋左京
くらはしさきょう
15巻雲竜剣(流れ星)
■芝の西の久保
旗本。難事件雲竜剣の際、平蔵が上司・京極高久に頼んで見張り所に門長屋の一間を使わせてもらった。忠吾が詰める。
■ 前田源左衛門
まえだげんざえもん
15巻雲竜剣(急変の日)「落ち鱸」
●川越・町奉行
●相州・藤沢
川越藩の町奉行。捕方30余名の人員をさき、鹿山・生駒一味の捕縛を助ける。
■ 高橋庄之助
たかはししょうのすけ
15巻雲竜剣(急変の日)
町方の八丁堀(奉行所同心)。庄之助が使う御用聞きが仙台堀の政七で、いつも平蔵の人柄を聞いているため、町方ではめずらしく、平蔵贔屓。雲竜剣では政七を平蔵が借りていることに快く承知。
■ 六郷左膳
ろくごうさぜん
15巻雲竜剣(秋天清々)
■金杉下町・裏手
旗本。見張り所として火盗に提供。
■ 渡辺丹波守直義
わたなべたんばのかみなおよし
17巻鬼火「権兵衛酒屋」「旧友」「闇討ち」「汚れ道」/8-125「鬼火スペシャル」/西田健
■住居:赤坂
■年齢:61歳
■現状:亡
七千石の大身旗本。初代将軍・徳川家康の祖父の代からの忠臣で、三代・家光のころに甲斐・武蔵の七千石を賜る。譜代中の譜代、名門である。家督を受ける前に女中・お浜に生ませた子を永井家に養子として出す。お浜は後に放り出され、盗賊・友次郎の妻となる。その子は永井家次男・伊織として育つ。父直幸も影で子供を産ませており、それが金に欲深い、幕府の表御番医師・吉田道伯。この弟に頼んで永井家の嫡子・永井弥一郎を出奔させ、伊織を当主とさせる。この事が明るみに出、子供の直照が当主の渡辺家は取り潰しとなる。
■ 渡辺直幸
わたなべなおゆき
17巻鬼火(見張りの日々)
■住居:赤坂
■現状:亡
七千石の大身旗本。初代将軍・徳川家康の祖父の代からの忠臣で、三代・家光のころに甲斐・武蔵の七千石を賜る。譜代中の譜代、名門である。妾腹の子に吉野道伯。これは父の手により表御番医師にまでなり、裏では盗賊に手を貸すなどしてかなりの裕福。嫡男・直義もまた隠し子を作り永井家に養子に出して、その子を当主にするために弟・道伯と謀をする。このことから、渡辺家は孫の代で取り潰し。
■ 渡辺丹波守直照
わたなべたんばのかみなおてる
17巻鬼火(闇討ち)(丹波守下屋敷)(見張りの日々)
■住居:赤坂
七千石の大身旗本。初代将軍・徳川家康の祖父の代からの忠臣で、三代・家光のころに甲斐・武蔵の七千石を賜る。譜代中の譜代、名門である。父や祖父は隠し子の出世を望み色々企てる。叔父(祖父の隠し子)吉野道伯は盗賊名越・滝口と汲み盗みを働くという。この二つが明るみにでて、直照の代でお家取り潰し。
■ 清水三斎
しみずさんさい
17巻鬼火「旧友」「汚れ道」
■住居:小石川・七軒町
百石の旗本・清水家隠居。当主で子の貞徳は、平蔵の剣友井関録之助の剣友。三斎は昔同僚で出奔してしまった永井弥一郎を発見して、彼が今営む〔権兵衛酒屋〕へ度々現れる。その後永井は捕縛されるが、彼の旧友への想いは暖かい。最後女によって出奔すると言い、合いに来た弥一郎を心配し、黙って似合わない場所〔権兵衛酒屋〕で飲む姿は痛々しい。平蔵と対面し弥一郎の過去についてさびしげに語る。
■ 永井弥兵衛昭高
ながいやへえあきたか
17巻鬼火「丹波守下屋敷」
六百石の旗本。元盗賊・権兵衛酒屋の亭主・弥市の父。また七千石の大身旗本・渡辺直義が女中・お浜に産ませた伊織を養子にもらう。永井家は徳川天下より以前からの渡辺家の家来筋。渡辺家の庇護を受けている。この伊織だが、長男弥一郎の代に渡辺直義が、これも腹違いの弟・吉野道伯と計り、弥一郎を出奔させ、伊織を当主にさせる。その後、弥一郎・吉野、伊織の母・お浜が盗賊に荷担していたことや、弥一郎出奔の真相などにより、伊織の代でお家取り潰しとなる。
■ 永井伊織
ながいいおり
17巻鬼火「旧友」「闇討ち」/8-125「鬼火スペシャル」/平田一樹
■45歳
六百石の旗本。七千石、甲斐・武蔵の大身旗本・渡辺丹波守直義が女中・お浜に生ませた子。その後永井家の養子となり、この伊織の出世を望んだ渡辺直義が、これも妾腹の子で異母弟の吉野道伯と計って、永井弥一郎(伊織の兄)を出奔させる。このために当主となるが、兄弥一郎は出奔後、盗賊となり、渡辺家、永井家共に取り潰しとなる。
■ 為之助
ためのすけ
17巻鬼火(闇討ち)
■19歳
六百石の旗本・永井家の長男。父の事情で永井家取り潰し。
■ 阿部久太郎
あべきゅうたろう
8巻(白と黒)
■住居:巣鴨
旗本。繋ぎに急ぐ小柳同心に馬を貸す。
16巻(影法師)
■住居:芝・新銭座
旗本。同心・木村忠吾の叔父・中山茂兵衛の主家、金森の親類。
■ 宮口伊織
みやぐちいおり
●13巻「春雪」/
7−113「木の実鳥の宗八」/高橋 長英
五百石取り旗本。平蔵と同じ先手組の頭で、10歳年下とか。女好きで、先祖の残した豊富な財産も女遊びで減らした。
そのため、富商の娘を妻にし、借財を埋めた。さらには、盗賊・大塚清兵衛に荷担し、掏られた懐中を平蔵に
拾われた事から捕縛となる。これは、妾おきねを、清兵衛一味に浚われ、そのため、妻の実家の間取り図を懐中に入れていた。
これを奪い平蔵に糸口を与えたのはおきねを忘れらない老掏り・木の実鳥の宗八。間取り図を渡した後、
一味の浪人崩れ・山田先生におきねと共に斬られる。おきねは本島は盗賊の女で、伊織をたらし込むために派遣された女。
後お家断絶となる。
■ 宮地栄五郎
まつだいらさだのぶ
●12巻(二つの顔)
二百石の旗本で、平蔵が若い頃知り合いの富造が渡り中間してたところ。
■ 清水源兵衛貞徳
しみずげんべえさだのり
●17巻「鬼火」
井関録之助の同門。菊池夏之助道場の門弟。六千七百石の旗本だが、録之助とは仲が良い。
「権兵衛酒屋」事件で、父の三斎が酒屋亭主の永井弥一郎を知っていたため、録之助や平蔵が聞き込みにくる。
■ 井関三右衛門
いぜきさんえもん
●17巻(鬼火)
平蔵の剣友・井関録之助の父。旗本だったが、女郎に入れ込み、自殺。お家取り潰しとなる。
■ 森川重右衛門
もりかわじゅうえもん
●17巻(鬼火)
森川家隠居。井関録之助と親交のある旗本・清水三斎の旧友。
■ 岡部美濃守
おかべみののかみ
●17巻(鬼火)
泉州・岸和田5万3千石大名。江戸藩邸詰め医師に吉田道伯。鬼火事件とは無縁。
■ 新見斧太郎
にいみおのたろう
●18巻(俄か雨)
白金十丁目に住む旗本。岩口千五郎浪人の身柄を拘束する。
■ 水野源兵衛為継
にいみおのたろう
●18巻(俄か雨)
本所・三笠町に住む八百石旗本。平蔵の同僚で、平蔵と〔万亀〕で食事。
■ 滝口平左衛門
たきぐち
●18巻(おれの弟)
石原新町平蔵の同門・滝口丈助の父。30石の御家人。
■ 菊池半之丞
きくちはんのじょう
●18巻(おれの弟)
小石川・柳町に住む300石の旗本。平蔵と同役についたことのある同僚で、「おれの弟」では協力する。
■ 石川筑後守貞行
いしかわちくごのかみさだゆき
●18巻(おれの弟)
七千石旗本。三男石川源三郎が、つまらない嫉妬の為に平蔵の弟弟子・滝口丈助を汚い手で殺害したため、
平蔵に斬られる。この三男を溺愛してい、いつかどこかの当主にと考えていたところ。
■ 田宮作左衛門
たみやさくざえもん
●19巻(おかね新五郎)
平蔵の旧知で、寛政9年に亡くなる。
■ 小泉豊次郎
こいずみとよじろうん
●19巻(雪の果て)
二百五十石旗本。平蔵に協力。藤田彦七事件で、見張り所の拠点となる。
■ 堀田備中守
こいずみとよじろうん
●19巻(雪の果て)
下総・佐倉十一万石の大名。木挽町一丁目に中屋敷を構え、鬼火事件などで平蔵捕り物の本陣に場所を提供するなど、協力。
■ 進藤斧太郎
しんどうおのたろう
●20巻 「おしま金三郎」
鷺守神明社近くに住む旗本。松波金三郎を襲った刺客一党を運び入れる。
■ 井上惣左衛門
いのうえそうざえもん
●20巻(顔)
平蔵の同門・井上惣助の父。旗本。
■ 清水三弥
しみずさんや
●20巻「高萩の捨五郎」
旗本・戸田備前守の家来。子供が木の上から小便をしている事に腹を立て、
切りつけようとするが平蔵に止められ、逃げ帰る。そのうち平蔵を見つけ仕返しをしようと跡をつけたら、
逆に火盗役宅へ連れられ、恫喝を浴びる。
■ 戸田備前守
とだびぜんのかみ
●20巻(高萩の捨五郎)
七千石の旗本で、御側衆の家柄。家来に清水三弥。この清水が子供のしたことに腹を立て、斬り付けようとする。
■ 佐久間主計助
さくまかずえのすけ
●20巻(寺尾の治兵衛)
二千石の旗本。汚職にまきこまれ御家取り潰しに。次男に佐久間伊織。平蔵が立ち会う。
■ 小坂金三郎
こさかきんさぶろう
●22歳
●20巻「寺尾の治兵衛」
百俵取りの御家人。ある日突然発狂して、町に飛び出した挙句、寺尾の治兵衛を含む殺傷事件を起こす。
■ 曾我大膳
そがだいぜん
●21巻(瓶割り小僧)
旗本。平蔵が立ちよる。
■ 川口志摩守
かわぐちしまのかみ
●21巻(春の淡雪)
池田屋一味見張り所となる。
■ 水野主税
みずのちから
●21巻(男の隠れ家)
旗本。見張り所に。
■ 大崎豊太郎
おおざきとよたろう
●22巻長編「迷路」
了覚寺の西側に住む御家人。与力・秋本源蔵暗殺現場に駆けつける。
秋本与力の顔を見知っていたため、迅速に役宅へ届け出る。
■ 立花右京
たちばなうきょう
●22巻長編(迷路)
木挽町四丁目に住む200石旗本。探索の中継所となり、同心が待機。
■ 山崎喜之助
やまざきのきのすけ
●22巻長編(迷路)
河野吉十郎が家来。「迷路」事件で猫間一味の暗殺の餌食となる。
■ 和田十次郎
わだじゅうじろう
●22巻長編「迷路」
井上立仙の家来兼医生。峰山一味の暗殺の餌食となる。
■ 木村惣一
きむらそういち
●22巻長編(迷路)
猫間の重兵衛の父親。相当な悪行を働いた悪御家人で、平蔵たちとの抗争に負けて斬られる。
■ 向井将監
むかいしょうげん
●23巻長編「炎の色」
幕府の舟手方の旗本。火盗の追捕に出陣して、舟を繰り出し荒神・峰山一味の捕縛に活躍。
■ 井上丹波守
いのうえたんばのかみ
●24巻(ふたり五郎蔵)
大身旗本。「誘拐」の事件で暮坪一味捕縛の際に助勢を頼む。
■ 大森主水
おおもりもんど
●24巻(ふたり五郎蔵)
大身旗本。「誘拐」の事件で暮坪一味捕縛の際に助勢を頼む。
■青木宇兵衛
あおきうへえ
●9巻(狐雨)
同心・青木助五郎の亡父。青木家の養子。助五郎が5歳の時に病死している。
■青木沖之助
あおきおきのすけ
●9巻(狐雨)
同心・青木助五郎の二度目の父。幼くして父親・宇兵衛が亡くなったために、
婿養子として青木家に入る。病身で気性荒く、助五郎・おまき母子は苦労する。
■青木玄瑞
あおきげんすい
●6巻(のっそり医者)
荻原宗順の師。浪人だった荻原宗順を4年かけて医術の道に引き入れる。
宗順の人柄から見て、この人もいい人でしょう。宗順の会話の端っこに登場するのみ。
■浅吉
あさきち
●17巻鬼火「危急の夜」「旧友」
沢田同心の剣友・石塚才一郎家の奉公人で、『鬼火』では浪人・高橋勇次郎を尾行して見事
居場所を突き止めるという頼もしい男。最初こういう事には不慣れな浅吉を、
知らせに来た〔みよしや〕主の卯兵衛は心配するが、沢田同心も、石塚も浅吉ならば大丈夫と太鼓判を押すほど。
■阿部亀七郎
あべかめしちろう
●4巻(霧の七郎)
7巻(隠居金七百両)
平蔵の息・辰蔵の悪友阿部弥太郎の父。高田四谷町に住む旗本。
■阿部弥太郎
あべやたろう
●年齢:寛政四年23歳
●住居:高田四谷町
● 4巻4巻「霧の七郎」
7巻「隠居金七百両」(泥鰌の和助始末)
13巻「夜針の音松」
15巻雲竜剣「赤い空」「秋天清々」
18巻「おれの弟」/
3-059「隠居金七百両」/坂詰貴之
阿部亀太郎という旗本の次男坊。辰蔵の3つ年上で寛政四年で23になる。辰蔵の悪友で文武には全然興味をしめさず、岡場所に辰蔵を誘う。
一応辰蔵と同門で坪井道場に12年通っている。だがその腕は武士とは言えない。。辰蔵に女を教えたのもこの男。平蔵は弥太郎を見て
「あれが旗本の倅か」とため息。若き平蔵と左馬のような関係だが、どことなく平蔵たちより現代っ子で男気にかける。結婚してからは、悪遊びも控えている。
■井上友之助
いのうえとものすけ
●8巻(あきれた奴)
小柳同心の亡妻みつの父親。本所・亀沢町に住む五十俵二人扶持の御家人。
みつが死んだ後も小柳同心が訪れるのを楽しみにしており交際は耐えない。
■小野平右衛門
おのひらえもん
●1巻(唖の十蔵)
御先手組の同心で火盗同心・小野十蔵の亡父。禄高三十俵二人扶持の貧乏御家人。
尺八が得意で琴古流を習っている。子の十蔵も父から尺八の腕を受け継ぎ、役目に役立てている。
■金森与左衛門
かなもりよざえもん
●5巻(おしゃべり源八)
同心・木村忠吾叔父の主家。200石以上の旗本。
■金子半七
かねこはんしち
●1巻「暗剣白梅香」
刺客・金子半四郎の父。伊予・大州藩の藩士。森為之助によって酒の上で口論になり殺害される。
■木村織部
かねこはんしち
●7巻(泥鰌の和助始末)
麻布・広尾に屋敷を構える旗本。阿部弥太郎の叔父。弥太郎の放蕩ぶりを諌める。
■佐々木伊右衛門
ささきいうえもん
●4巻「あばたの新助」
同心・佐々木新助の父親。父子代々長谷川組の同心で、父伊右衛門は長谷川信雄の部下で息子新助は平蔵の部下に。
■下氏権左衛門
しもうじごんざえもん
●10巻(追跡)
下氏九兵衛の父。五十石の彦根藩士。
■高木喜左衛門
たかぎきざえもん
●8巻「用心棒」
お熊の昔なじみ、高木軍兵衛の父親。肥前の小笠原家へ仕えていたが藩の金を使い込んだとの罪を着せられ切腹。
■田坂直右衛門
たざかなおえもん
●1巻(本所・桜屋敷)
所の名主・田坂家十代目当主。平蔵、左馬之助、井関録之助が通っていた、高杉道場のあった桜屋敷の亡き主で、おふさの祖父。
本所界隈ではむかしからの名主で、戦後当時の田坂家は柳島村の名主・渋井家と共に、多くの村民たちを屋敷内に収容し、
離散させなかったといわれる。その後も家の家訓は金品惜しむことなく、世のため人のためにつくすというように、
代々数え切れぬ救済をしている。おふさが嫁いで後、田坂氏は没し桜屋敷は人手に渡っている。
■谷善左衛門
たざかなおえもん
●年齢60超え
●6巻「礼金二百両」
10巻(消えた男)
二千石の大身旗本の家来。主は横田大学。佐嶋忠介与力の叔父にあたる。父の代からの横田家家来で、信頼厚く、秘書のような役柄で横田大学側近くに仕える。学問もあり書道も達者な善左衛門は人嫌いで有名。横田家後継ぎ誘拐事件の際、役宅に佐嶋与力を訪ねているが、佐嶋も驚いている。横田家嫡子・千代太郎誘拐の際、家宝の国光も奪われており、国光は徳川家康から貰い受けたもの。そのため内密に平蔵へ相談。その使いで現れる。無愛想だった谷叔父はこの事件以来人が変わったように明るくなり、今では菓子折りを持って役宅へ忠介を訪ねている。赤坂一ツ木町・菓子舗〔鈴木屋〕の饅頭”一輪牡丹”が好物。
■富田梅右衛門
とみたうめうえもん
●4巻「敵」
10巻(消えた男)
越後・塩沢の町年寄。岸井左馬之助の亡父の旧友で、左馬 之助とも交友が耐えない。70を超えてもかくしゃくとして、公 務に励んでいる。家の家業の縮の仲買は息子にまかせて いる。
■中山茂兵衛
なかやまもへえ
●5巻「おしゃべり源八」
16巻「影法師」
麹町八丁目に住む同心・木村忠吾の叔父。忠吾の亡母あさの弟にあたる。
■堀内惣兵衛
ほりうちそうべえ
●6巻(礼金二百両)
二千石大身旗本・横田家の用人。横田家とは佐嶋与力の叔父の主家。
■もよ
もよ
●6巻「礼金二百両」
横田家家来・山本伊助の妹。佐嶋与力の叔父の主家横田大学の父が、昔このもよを身ごもらせたが、気性の洗い母の芳乃がもよをわずか金10両で追い出す。もよは又太郎という子を産む。十年後に死亡。もよの兄山本伊助はそのまま横田家家来として残る。もよは芳乃に黙って出て行けば兄の伊助をそのままいさせてやるという言葉を聞いて横田家を後にしたらしい。これを恨んだ、もよの子又太郎が叔父山本伊助を使い"礼金二百両事件"を起こす。
■芳乃
よしの
●6巻「礼金二百両」
横田大学の母。横田大学は佐嶋与力の叔父谷善左衛門の主家。61歳になり、気性が烈しく広尾の別邸に住み、病の療養中。
■和田和馬
わだかずま
●16巻(影法師)
忠吾の叔父・中山茂兵衛の主家である200石の旗本・金森家の中小姓。
■小島十右衛門
こじまじゅううえもん
●年齢:29歳
●5巻(おしゃべり源八)
同心・久保田源八の義父にあたる。久保田同心夫人おきのの父。
■袁藤小助
えんどうこすけ
●住居:麹町・六番町の天野家の旗本屋敷
●4巻「密通」
久栄の叔父・天野家の家来で、実家は七十俵三人扶持の御家人の次男。この頃天野家に奉公して2年目に、
当主から目をつけられた、これも天野家家来・中野家の嫁・お米を連れて逃げる。お米はこの一件で中野家と離別し、小助の妻となる。
■袁藤進之助
えんどうしんのすけ
●住居:本町・林町
●4巻(密通)
70俵とりの御家人の長男。遠藤小助の兄。遠藤小助は久栄の叔父の主家へ奉公。
■中野又左衛門
なかのまたざえもん
●年齢:49歳
●住居:麹町・六番町の天野家の旗本屋敷
●4巻「密通」
久栄の叔父・天野家に代々用人をつとめる。天野家では重要な位置だが、この主家の天野彦八郎 はわがままで、
ある日中野の妻お米を気に入り、お米を貸せと頼まれる。命令ともとれ。中野は悩ん だ末、妻に天野の相手をするよう頭を下げる。
その妻が袁藤小助と共に逃げ、小助と妻を追う身に 。天野の雇った浪人と共にお米たちの隠れる場所に言った。天野の命令で処刑をしに。
だがその折 、中野は後ろに従える天野に切り付ける。その後天野は平蔵にすべてを知られ、体裁悪く、実家に 戻った中野に詫び金を。
中野はお米に離縁される。用人として篤実な人柄と言われていたが、その 主家に忠実すぎ、真面目な性格が今回、悪い方向にいってしまった。
■お米
およね
●年齢:26歳
●住居:麹町・六番町の天野家の旗本屋敷
●4巻「密通」
久栄の叔父・天野家の用人、中野又左衛門の妻。前夫に嫁いですぐに死なれたため実家に戻っていたが近江屋仙右衛門の口ききで中野の後妻に。
久栄に評判悪い叔父・天野彦八郎に目をつけられ、夫・中野が妻に我慢して天野のいいなりになれと言う。お米はこれも家来の袁藤小助に打ち明け、共に逃げ出す。
この事が平蔵にすべて明るみとなり、お米は後小助と結婚し幸せに暮らす。
■川田宗太郎貞次
かわだそうたろうさだつぐ
●4巻「夜鷹殺し」
夜鷹殺しの犯人、旗本の川田貞俊の一人息子。彼は悪友に誘われ娼婦遊びを覚えた。
その際おせ んという女に本気になる。厳格な父は結婚を控える宗太郎を相当叱りつけ、監禁してしまう。
おせん を想い家を飛び出して、おせんと供に心中する。そのため父の川田貞俊は娼婦に恨みを抱く。
■のぶ
●4巻「夜鷹殺し」
夜鷹殺しの犯人、旗本の川田貞俊の妻。寛政元年のこの年の4年前に病没。
■戸田内記
とだないき
●2巻「妖盗葵小僧」
五千三百石の大身旗本で、青山に屋敷をかまえている。怪盗・葵小僧が〔竜淵堂〕に押し込む際戸田内記として入った。竜淵堂代々からの付き合い。
■小沢孫兵衛
おざわまごべえ
●2巻「妖盗葵小僧」
戸田内記の用人。この小沢孫兵衛の声色を使って葵小僧は〔竜淵堂〕に押し込んだのだが、この時小沢は病で寝込んでいたという。
■山本利右衛門
やまもとりうえもん
●住居:本所・石原
●5巻(兇賊)
二千石の大身旗本・最上監物の用人。網切一味が平蔵をお びき出すために、彼に扮装して文をもって役宅へ訪れた。ので、本人は登場してない。
■山本伊助
やまもといすけ
●住居:本所・石原
●6巻「礼金二百両」/
7-114「礼金二百両」/河原崎 建三(TV名は山中伊助)
大身旗本・横田大学の家来。前主家松下兵庫は不行跡でお家取り潰しとなり、松下家と親交のあった横田家に。
昔横田家の先代が、一緒に働いていた、妹もよを身ごもらせた。その際に正妻・芳乃が激怒してもよをわずか10両で追い出す。
もよには黙って出て行けば、伊助をそのまま置いてやるといって。黙って兄の元を離れてもよは子供を産み死亡。
横田家の代が変わったある日、伊助の元にもよの息子又太郎が現れ、横田家後継ぎを誘拐しようと持ち掛ける。
伊助は家宝の国光とともに千代太郎を誘拐。伊助は身代金と引き換えに千代太郎が戻った後も家宝の国光は帰さず今だ横田家で威厳を張っている芳乃を苦しめようと思っていた。
芳乃だけは時がたっても伊助は許せなかったにちがいなく。横田家の家臣に佐嶋与力の叔父がいたことから平蔵の関わる事となり伊助は捕縛される。
■井口瀬兵衛
いぐちせべえ
●年齢:71歳
●7巻「寒月六間堀」 /
7-118「寒月六間堀」/中村又五郎
20年ものあまり息子・伊織の敵を探し続けた老人。この時代親の敵討ちはあるが、親が息子のために敵を討つというのは奇特なことで、
もう老いてる老人の想いを平蔵も汲んで助ける。敵は山下藤四郎という男色の50代の男で、平蔵の助けを借りて見事討ち果たす。老体ながら無傷でやってのけ、故郷に帰る。
■井口伊織
いぐちいおり
●7巻(寒月六間堀)
男色の山下藤四郎に襲われ、反抗したために斬られる。新婚で幸せの絶頂期にである。父瀬兵衛はこれを悲しみ敵討ちにで、平蔵の助けを借りて見事山下藤四郎を討ち果たす
■吉野勝之助
よしのかつのすけ
●17巻鬼火(見張りの日々)
吉野道伯の息子。泉州岸和田五万三千石の大名・岡部美濃守に仕え、江戸藩邸詰め。父・吉野道伯は盗賊と結託していたために捕縛される。
| 鬼平楽 |